第九回 天作会展

TENSAKUKAI started today.

天作会展が始まりました。

三鷹市芸術文化センターにて12/8までです💡

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Exhibition – HOMAGE to YU-ICHI by THE 9th TEN-SAKU-KAI

Dec 4 Wed – 8 Sun, 2019

Dec 4 2 PM – 6 PM

Dec 5-8 11 AM – 6 PM

At Mitaka City Arts Center http://mitaka-sportsandculture.or.jp/geibun/

Artists:

ISHIKAWA CHINO/Japan

YI LIAO/China

WEI MO/China

KATO SHUMA/Japan

KIRI HIROTAKA/Japan

GOO NAKAYAMA/Japan

KUBOYAMA YASUKO/Japan

CLAUDIA SPIELMANN/Germany

KOBAYASHI MAYUKA/Japan

KOREEDA CHIEKO/Japan

SANDAIMEUOTAKEHAMADASHIGEO/Japan

ZHANG ERSU/China

ZHANG ZISHAN/China

SUZUKI NORIKO/Japan

SODA HIROTAKA/Japan

TANIMURA YUKI/Japan

THOMAS BAUMHEKEL/Japan

HASHIGUCHI LINTALOW/Japan

HARU YAMAGUCHI/Japan

HINO KIMIHIKO/Japan

HEIZO/Japan

HONJOU KENSEKI/Japan

MASUDA TATSUJI/Japan

YAMAMOTO HISASHI/Japan

LI JIE/China

LI XIAOYAN/China

LV ZIZHEN/China

WATANABE TAIGO/Japan

INOUE YU-ICHI/Japan

UNAGAMI HARUYASU/Japan

*Open every day

*Admission free

Contact 1950061 Tsurukawa 2-11-4-401, Machida, Tokyo, Japan

+819018295210

sx70a1m2@gmail.com

Kimihiko Hino

【第9回天作会展 -井上有一に捧ぐ書の解放展-】

場所 三鷹市芸術文化センター 住所:三鷹市上連雀6-12-14

日時 2019年12月4日(水)~12月8日(日)

12/4 2 PM~6 PM

12/5~8 11AM~6 PM

参加作家

石川千乃[日本]

一 了(イー・リャオ)[中国]

魏墨(ウェイ・モオ)[中国]

加藤秀麻[日本]

桐洋生[日本]

グウナカヤマ[日本]

久保山泰子[日本]

クラウディア・シュピールマン[ドイツ]

小林真由香[日本]

是枝千恵子[日本]

三代目魚武濱田成夫[日本]

張二蘇(ジャン・アソー)[中国]

張子山(ジャン・ヅサン)[中国]

すずきのりこ[日本]

曽田浩隆[日本]

谷村優希[日本]

トーマス・バウムヘルケ[ドイツ]

ハシグチリンタロウ[日本]

Haru Yamaguchi[日本]

日野公彦[日本]

平蔵[日本]

本城研石[日本]

増田達治[日本]

山本尚志[日本]

李潔(リ・ジェ) [中国]

李暁燕(リ・シャウエン)[中国]

呂子真(ロ・シシン)[中国]

渡部大語[日本]

-招待出品-

井上有一[日本]

海上晴安[日本]

事務局:〒195-0061 東京都町田市鶴川2-11-4-401 日野 公彦 TEL 090-1829-5210 Eメールsx70a1m2@gmail.com

協力:ウナックトウキョウ

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以下、今回の作品について

出展作品タイトル「COSMYTH」

制作年 2019年

素材 ロール和紙にボンド墨、タオル殴り書き

表装形態 パイプ吊り表装

サイズ 1600mm×3000mm

作品について

本シリーズ「COSMYTH」はCOSMETIC(化粧)とMYTH(神話、または大ボラ話の揶揄)からなる造語。持たざる者=プアメンは、住まいの付近に出没する野生の動物たちを見て、本来的な生き物の在り方にインスピレーションを得る。そして自らに尖り模様を塗り、自らの中に眠っていた何かが目覚める。

このシリーズを通して僕はいろんなことに気づいた。最も重要なことは「芸術は愚者のためにこそ光れ。」ということだ。世の中のあらゆるシステムが変わり、それを支えているテクノロジーはどんどん進化していてアートもそれに呼応するような動きが目立つようになってきた。でも僕が思うは、今本当に必要なのはそうじゃなくて、もう一回芸術の本当のはじまりをやらなきゃ見せなきゃいけないときに来たんじゃないかということ。それは遠い昔のはじまりの芸術に帰って何かを得て、彼らに呼応しながら、その先に彼らとも違う何かに到達することなのだと思う。

僕はそれを紙と墨という一番簡素な素材だけでやってのけたい。なぜなら素材や手法が簡素であることはごまかしが効かないし、そこで勝負するというところに芸術の一番コアなところが有ると思うから。そんな気持ちでいる。

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今回天作会に出したものは、発語と応答をテーマにしていて、「COSMYTH!!」とプアメンが叫ぶと野生の牙や爪の尖が集まってきて大ボラのケモノが出現したという作品。尖が重なり合い身体を作り表音文字のアルファベットはケモノの眼や耳となり意識・精神が宿る。

そんなことは現実には起こりえないことなのかもしれない。この一連のものは自分の日常と空想が混じり合って噴き出したもので、バカみたいな真面目な話のような、ウソみたいなホントのような話で、いかがわしいものだけど、作品というのはそういう自己の真実を燃料にして、どうにか現実のどんなに細かい網の目をもすり抜けてあるべきものだと僕は思う。

ここ最近ニュースを賑わせているイノシシもまたそんなことを思いながら走り回っていることだろう。

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以下、シリーズを作る中で書き留めたテキスト。

ずーっとむかし、30000ねんくらい、むかし、洞窟の中に、絵や、文字の始まりを描いていた。

あるとき、その洞窟のかべが、ひっくり返って、飛び出してきた。

世界中が、野生動物の牙やツノの尖りだらけになった。

僕はPOORMEN(プアメン)。

意味は「持ってないやつ」ってこと。

自分のことであり、だれか。

プアメンは「COSMYTH!」と叫んだ。

すると無数の尖りが集まり、大ボラのけものが現れた。

けものたちは、にんげんが作り出す、限界や常識や、を知らない。

ときどき悪さをするけど、ときどき大事なことを教えてくれる。

プアメンは、自分自身にけものたちの、つのや、キバを書くことにした。

すると、心の中に眠っていた、何かが動き出した。

自分の中に眠っていた、本当のちから、本当の可能性。

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COSMYTH is COSMETIC & MYTHOLOGY

「芸術は愚者のためにこそ光れ。」

©︎Lintalow Hashiguchi 2019

MINORMAKER

あらゆる問題に対置するものとしてこれを置く。

原発、汚水、国家権力、資産・システム・情報・テクノロジーの格差、この国の中にも、外の世界にも問題山積み。

そうした世の中に置いて持たざる者が対等に何かを話すというのはほとんど不可能に思われる。でも、芸術にはその可能性がもしかしたらあるかもしれない。芸術は世渡りの道具ではない。だけど、紙とペン一本から始められるという点で万人に開かれたものであり、現在のパワーシステムの蚊帳の外のものにも与えられるという点で言えば、状況を変え得るものになり得る。

書くことについて考えているうちに、その始まりの数万年前の彼らと、自分たちとではまるっきり違う環境の中にいきているにもかかわらず、ほとんど絶えてしまっているがいまだに書くということは自分の中で有効なものとしてある。

今度はそれを千年後に意識を飛ばした時に、それは有効なのだろうか?同時に、身の回りに溢れる問題は千年後どうなっているのだろうか?

もし、千年後、人類が何らかの形で生き残っているとしたら、はたして彼らはどんな生き方をしているのか、書くことはまだ有効なのだろうか?

ここでは僕は一切の科学的論理的根拠を拒否する。時空間の前後を無視し、現実と空想の境を忘れ、WLIGHTERの末裔に当たる彼らが期せずして、一冊の古い今は亡き極東の国で書かれた書物に出会った、もしそういうことがあり得るとしたらと思いながらこれを書くことにした。

MINORNAKERWLIGHTERS DESCENDENTS

MINORNAKERWLIGHTERSDESCENDENTS

MELT HUMAN LEFT MUTANT IN DISAPPERING

白煙か、スモッグか?白いモヤが漂ってきていることに気づいた。

その奥に広がる不思議な一帯。

入り口でMINORMAKERと書かれた作業着(レインコート?)が手渡され、訪れた人はそれを着てAREAに入ることになっている。

区切られた通路や小屋、いたるところに、文字や何かを表そうとしている筆記物が書かれている。

さらに進むとその奥に広い空間と大画面が広がっている。小さな工業地帯、と言っても無申請で勝手にやってそうなどことなく違法な佇まい。近くには大きな川が流れていて、発電所らしきものも建っている。

遠くまで広がっていた白い靄の発生源はここだったらしい。リサイクル業者らしき店の作業場に置いてあったMOTORDEADから白煙が勢いよく立ち昇っている。

いたるところから運ばれ棄てられた重機械や家電、さまざまなものが集まってくるらしい。そこで直されたり、組み替えられてまたどこかに売られていくらしい。

彼らには直した仕上げに不思議な作法があって、それが彼らのやり方らしく、古い本に書いてあったやり方を見よう見まねでやり始めたのが、そのうちオリジナルなスタイルとして欠かせないものになっていったらしい。

「あなたたちは何者なのか?」と尋ねると、彼らは答えた。

「MINORMAKERだ。」と。

芸術観について

芸術と表現者について。作者と作品とはギャップがないもの、と、よく言われる。でも自分はそこに疑問があって、その方が理窟が通って、一見もっともらしく聞こえるし、混乱がないのだ。

でも果たしてそうだとは僕は限らないと思う。それは狭い見方だと思う。

ここにいる自己と、その自己が住む世界とがあって、その中にいて思う違和感と、こんなんじゃないと言うところから起こる理想。それが作品を作らせる。明確ではない場合も多い。深層に実はそれがあったりするのだ。

表現が自己の内部での完結に満足せず、誰かに見せたいと表現者が思うのは、それと無関係ではないと思う。

そして表現は自己を通して行われるが、そう思う時、自己表現の域を脱したものになっているのだと思う。そしてそこに現代社会に生きる人間が抱え続ける孤独の苦しみやおそれから脱するなにかの契機も内包しているのではないか。

だからこそ、染み付いた理屈上の整合性を超えて、ほんとうを求めて、芸術とともに、あらゆる誤差や、問題や、不都合とともに生きてゆくのだ。

OutermostermにALIVEの記事が紹介されてます。

記者の井上昇治さんがこのあいだの名古屋gallery Nao Masakiでの「生き続ける芸術 ハシグチリンタロウ・堀尾貞治」の記事をOutermostNAGOYAで書いてくれました。渾身の記事。丁寧に作品を読み解いてくださって本当に嬉しい。ありがとうございます!!

https://www.outermosterm.com/gallery-naomasaki-hashiguchirintaro-horiosadaharu-exhibition/

UNZEN △ FES. 2019

8/10.11雲仙の白雲の池で行われたフェスに参加した時の様子。

初日に書いた時の様子

初日のうちに乾きそうになかったので、その間に別のアイディアをミニチュア版で試してみる。

翌日乾いたものを吊り上げる。

今回のは左右でMEI SOUND SYSTEMがバーンと鳴ってて、真ん中はPOORMENから無数の尖りが出でくるCOSMYTH。

それから、前日のミニチュア版のはこうなり、

山の神。COSMYTHはCOSMETIC=化粧、とMYTH=神話から来てる。

ミニチュア版では木を組んで骨格を作ってたけど、これは倒木をそのまんま活かした。

いろいろ手伝ってくれた現地のスタッフの皆さん、笑平さん、MAWさん、他にもお話しした皆さんありがとう。またどこかで会いましょう!

ALIVE 生き続ける芸術 堀尾さんの作品

8/11をもって名古屋での「ALIVE 生き続ける芸術」終了しました!ご来場くださった方、あちこちにお知らせくださった方ありがとうございました。

堀尾貞治さんの作品をいくつか紹介したいと思います。

振り返っての投稿もまた改めてしたいと思います。

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